工事用ヘルメットを加工して筋兜をつくります。
兜の基本構成です。
ヘルメットの内側のインナーをすべて取り除きます。
兜の「しころ」を取り付けると、飛び出してすき間ができるので張り出している部分を切り取ります。
頂部の中心の少し前方に直径18~20mmの穴をあけます。
下の端から約20mmの位置にビニール被覆コードを貼り付けます。
同様に、ビニール被覆コードを縦に液体瞬間接着剤で貼り付けます。
コードを張り終えたところです。
張りつけたコードのすき間をプラパテで埋めます。
塩ビ板または厚紙を張り合わせて整形した眉庇を、ヘルメットの庇の上にボンド等で張りあわせます。
塗装します。画像はスプレー塗装です。
花形に切り抜いた厚紙と金属ワッシャを重ねて接着し、金色に塗装して八幡座をつくり、兜の頂部に接着します。
当世具足は、裾のひろがった逆さ朝顔形状の「日根野しころ」が合います。
硬質塩ビ板または厚紙にレジン処理を行って「しころ」をつくります。
ヘルメットの曲線に沿う形状に曲げます。
②~⑤の板の上部は端部加工を行い、すべてのしころを塗装します。
しころを平紐で威します。
毛引威の場合は揺威 を応用してください。
しころの威しができたら、ヘルメット本体にしころを押さえつけながら、しころを取り付ける穴(径約3mm)をドリルで貫通させます。
前の画像の白の矢印で示した3ヶ所に、緒を通す紐を取り付ける穴(径3mm)を1cm間隔であけます。
内側に、ホームセンター等にある厚さ1cmの粘着テープのついたスポンジを張り、実際にかぶってみながら、必要に応じてスポンジを重ね、厚みを調整してから、ボンドG-17で布を張ります。
厚み/1.5~2.0mmのプラパンを切り抜いて前立をつくります。
兜を頂く階級の武将は、背の旗印で「家」を示し、兜の前立で「武将」個人を示しました。
できあがった前立の背面に、0.3mm厚の真鍮板でつくったC型金具を接着材で貼り付けます。