袖の上部の冠の板をつくります。
塩ビ板または厚紙のレジン処理で板部材を作ります。
1の板に所定の穴をあけた後に中央と端部の差が約25mmになるように曲げ加工を行います。
冠の板の側面の4ヶ所に径2.5mmの穴をあけます。
塩ビ板または厚紙のレジン処理を行った2~6の板部材の上部と左右は、兜のしころや胴の草摺と同様に端部加工を行い、塗装します。
冠の板から各板を下方向へ威します。
毛引威の場合は揺威を応用してください。
袖は、装着すると肩から腕に沿ってカーブし、大袖の板も曲がっているため、大袖上部の威糸が同じ長さでは両端部の紐がたるみます。
そこで、大袖の1の板と2の板の威糸は端部方向に比例して少しずつ短くします。
画像は毛引威表現ですが、素掛威でも同じです。
冠の板にあけた穴に紐を通してこはぜを取り付けます。
胴の肩上に取り付けた紐に、こはぜを通して装着します。