袖をつくる
籠手と脛当をつくります。
- 籠手と脛当を各々一対つくります(参考画像は各々片側です)。
籠手をつくる
- 捨てるワイシャツを赤線の部分で切り取って内側の縫い目をほどき、手甲の部分を付け加えた型紙をつくります。
- 型紙にあわせて表地の布を裁断し、型紙より15mm広い幅で裏地を裁断します。
- ファイル紙で同じ大きさの部材(篠)を3枚ずつ裁断し、3枚を木工ボンドで張り合わせます。
手甲の突起は張り合わせたファイル紙に△のクラフト木材を木工ボンドで張り合わせ、彫刻刀で内側を削ります。
篠の標準的な長さは180mm、本数は6~8本です。
形状等はAnthony J. Bryant氏のWebサイトAn Online Japanese Armour Manualを参考にさせていただいてください。
- 篠を張り合わせるときには、ボンドが乾かないうちに手で押さえながらイラストのように整形します。
篠と手甲の各々の部材を、サンディングシーラーまたはレジンで塗装の浸透防止の処理を行なって塗装します。
- 60mm×10mmに裁断した塩ビ板の小板をつくって塗装します。
8列3段で、片側24枚です。/li>
- 表布に篠と手甲を木工ボンドで接着し、塩ビ板の細板をボンドG-17で接着します。
肩の部分に幅25mmの塩ビ板を実寸に合わせて裁断して端部板をつくり、塗装したものをボンドG-17で接着します。
- 部材の端部に径0.5mm程度の極細経のドリル歯で穴をあけ、太めの黒い木綿糸で縫いつけます。
間接の部分は鎖を縦と横に縫い付けます。鎖は黒い針金で自作するか類似品をホームセンター等で入手します。
木綿糸を縫い付けた部分は、小筆でタミヤアクリルカラーを流し込むと糸ではないように見えます。
- 部材を取り付けた表布を裏布に重ね、裏布を2回折りにして縫いあわせます。
- 篠を張り合わせるときには、ボンドが乾かないうちに手で押さえながらイラストのように整形します。
篠と手甲の各々の部材を、サンディングシーラーまたはレジンで塗装の浸透防止の処理を行なって塗装します。
手甲に親指と中指を通す紐を通すための径3mmの穴をあけ、紐を通して固定します。
腕の付け根の部分に装着紐を通す径2mmの穴をあけ、装着紐を通して固定します。
両端に紐を縫う径3mmの穴を30mm間隔であけ、ほころび止めの縫込みを行います。
- 径2mm程度の江戸打丸紐で取り付け紐を縫い、同じ紐で編み合わせます。
画像は取り付け紐を縫ったところと編み終えたところです。
- 籠手を装着するときは、紐にこはぜを通したものを手首に巻いて止めます。
脛当をつくる
- 脛当の篠をつくります。
画像を参考にファイル紙で同じ大きさのものを3枚ずつ裁断し、木工ボンドで張り合わせます。
篠の本数は7~9本です。
作例はすべての篠の長さが同じですが、内側の篠の下部を省略して革などを張ったものが一般的です。これは馬に乗ったときに脛当で馬の腹を傷つけない工夫です。
イラストを参考に脛当の型紙をつくります。幅はふくらはぎの部分で約50mm重なるようにします。
- 篠を張り合わせるときには、ボンドが乾かないうちに手で押さえながらイラストのように整形します。
篠と手甲の各々の部材を、サンディングシーラーまたはレジンで塗装の浸透防止の処理を行なって塗装します。
塗装~木綿糸固定までの作業は籠手と同じです。
形状等はAnthony J. Bryant氏のWebサイトAn Online Japanese Armour Manualを参考にさせていただいてください。
- 立拳をつくります。
Office等で六角形パターンの連鎖図形を作成してプリントアウトし、立拳の亀甲の型紙をつくります。
100円ショップなどで購入したキャンバス布の上に型紙を置き、千枚通しなどで目印をつけます。
- 縫い込みを終えたら立拳の半円の目安線を記入し、この範囲の六角形のまん中に7mm間隔の穴を4個あけて威糸で威します。
- 実物は内側に亀甲金と呼ばれる金属が縫いこんであります。塩ビ板等で亀甲金をつくって縫い込むときれいにそろいます。
- 菱縫を終えたら目安線に沿って切り取ります。
画像の亀甲縫いはヘタです
- 篠を貼り付けた表布の上部を内側に少し折り返し、木工ボンドで立拳の下端に張り付けます。
- 籠手と同様に、裏布を2回折りにして縫います。
中央と両端の篠の上下の6ヶ所に間隔20mmの穴をあけ、紐を通して裏で固定します。ここに脛当を縛る紐を通します。