下に横書テキストを記載しています。
1577年 天正5年11月5日
本かわら版は創作です。
明智桔梗紋の由来を聞いてきました。
戦場の風に揺れる一輪の花
武将の家紋は、各々に特徴がありますが、明智光秀の紫色の桔梗紋は、とても美しいので、 その由来について、明智家の方に、その由来などを聞いてきました。
明智光秀の明智家は土岐家の系譜ですが、清和源氏の流れをくむ鎌倉幕府の御家人、 土岐光衡(ときみつひら)が「先陣で桔梗の花を兜にさして戦い、勝利を得た」ことから、 土岐家の家紋や旗印にしたそうです。
咲いていた紫の花を兜に挿して戦場に赴いた―― 戦にあたって心を鎮めるため、茶を点てた武将がいたとも言われますが、 どこか共通するものがあるように感じられます。
明智光秀と言えば、青紫色の桔梗の花・明智桔梗紋を思い浮かべますが、 その由来は鎌倉時代にさかのぼり、兜に桔梗の花を挿して戦ったことにあるとされています。
鎌倉時代は馬上戦が主流で、甲冑も古式ゆかしく華やかなものでした。
その兜に一輪の桔梗の花を挿して戦場に赴く武者の姿は、 当時の人々の目にも美しく映ったことでしょう。
光秀が生きた戦国時代は苛烈な戦いが続き、美的感性は削がれていきましたが、 それでも桔梗紋に紫が用いられ続けたのは、 光秀の心に遠い時代への追慕があったからかもしれません。