戦さが近接戦へ移行するにともない、中級武士が着用していた動きやすい胴丸に改良を加えて上級武士が使用するようになりました。
兜は、薄い鉄板を平鋲でつないだ軽量な「筋兜」に改良され、内側には衝撃を緩和する内張りが張られて大きなものになり、近接戦に支障となる鍬形は短かい意匠へ変化しました。
また、両肩の杏葉に代えて大袖が取り付けられ、杏葉は高紐(胴をつなぐ肩の紐)が切られるのを防ぐために前方に付け替えられました。